読書メモ-『問題解決に効く「行為のデザイン思考法」』
マイクロソフト社のXboxやオムロンの商品デザインを手がけた村田智明さんの本。
様々な想像力を基にユーザーの商品体験をデザインする方法を説く本であり、12段階におよぶワークシップの手順も紹介されている実践的でもあった。 「美やオリジナリティの追求をしていたらたどり着けなかった」と語る。
筆者はデザインに対して、特にユーザー体験を「想像」することに重きをおいており、 積極的な机上の空論を推薦している。
観察やヒアリングなどのリサーチも一つの手段としながらも、 実際にユーザーに採用される商品やサービスを生み出すために「想像力」が不可欠としている。多様な「ステークホルダ」からのアイディア調達や、行為の「バグ」や「エフェクト」の発見、ロープレなどユーザー行為を効果的に商品開発や改良へのイマジネーションとしての導き方を提案している。
デザイナーのみならず、営業やマーケ、カスタマーサービスなどユーザー体験のデザインに関わり方が見えてくる内容。